PEOPLE

ホンネ座談会

水に関する幅広い事業を展開する当社では、個性豊かな社員が働いています。それぞれ異なる経緯で当社を志望した5人の先輩社員に、入社後のギャップや社風について、ホンネで語り合ってもらいました。

MEMBER

  • 落合 みちる

    エンジ技術総括室
    地下水技術部
    設計・施工グループ
    2018年入社

  • 堂本 渉太

    経営サポート室
    総務人事部
    2020年入社

  • 壇 夏佳

    錬水事業部
    用水カスタマー部
    2022年入社

  • 窪島 一歩

    ウェルシィ事業部
    地下水営業部
    2023年入社

  • 古橋 弘子

    分離精製事業部
    分離精製営業部
    2023年入社

担当業務について

水に導かれて出会い、ここに集っている

堂 本

こんにちは、総務人事部の堂本です。初めて顔を合わせる人もいると思いますので、自己紹介を兼ねてみなさんの担当業務について聞かせてください。私は地元が千葉県で、台風被害で真夏に3日ほど水道が使えない生活を経験したことから、水に関わる仕事に興味を持ったことが当社を志望した動機です。入社後に総務人事部に配属され、広報を経て現在は人事の仕事を担当しています。

窪 島

中途採用で入社したウェルシィ事業部の窪島です。前職は電力会社の営業代理店で働いていました。そこでの役割はお客様から受注して電力会社に引き継ぐだけでしたので、もっと長いスパンでお客様に関わる仕事に就きたいと思ったことが転職の理由です。農学部出身なので、植物工場などを調べるなかで当社に出会いました。いま担当しているのは、地下水を飲料化する「地下水膜ろ過システム」の営業です。既に当社のプラントを導入している約1400件のお客様に対して、設備の更新などを提案します。

落 合

地下水技術部で、窪島さんが営業している「地下水膜ろ過システム」の水質設計を担当している落合と申します。井戸から汲み上げた原水を飲料水にするプラントのプロセスフローを考える仕事です。最近、部署が再編され設計と施工が1つになったので、現場で施工の進捗を確認したり、試運転に立ち会ったりすることもあります。大学院で水処理の研究をしていたので、お客様の自己水源を小規模のプラントで活用するというシステムに興味を持って志望しました。

用水カスタマー部の壇です。用水処理営業部がお客様に導入した、超純水を作る装置のアフターメンテナンスを担当しています。ひとりで30-40件のお客様を担当して、定期整備や突発的に発生する不具合に対応する仕事です。中途で入社する前は、産業廃棄物関係の営業でした。そこで廃棄された食品をメタン発酵させて発電する処理施設も担当し、水処理に興味を持ったことから、当社への転職を決めました。

古 橋

理学部化学科の出身なので、知識を生かして大切な水資源に関わる仕事に就きたいと思い、就職活動をするなかで当社に出会いました。いま、私は分離精製営業部で、イオン交換樹脂を用いた特定物質の分離・精製プロセスの検討からシステムの設計、装置の製作、販売からメンテナンスまで幅広い業務を担当しています。イオン交換樹脂は砂糖を白く精製するなど、食品から医薬品、化学製品など、幅広い分野で活用されている技術です。

入社後に感じたギャップ

仕事に環境に、いい意味でのギャップを感じた

堂 本

社名に三菱の冠があるので、堅そうな会社だろうと思っていました。でも、入社してみるといろいろなタイプの社員が働いていて、服装もオフィスカジュアル、フレックス勤務やテレワークも利用できるので、学生時代よりも自由度が高くなったような気がして、最初は戸惑っていた記憶があります。みなさんは入社後にギャップを感じましたか?

私はアフターメンテナンスの仕事なので現場に行くのは当たり前ですが、繁忙期には連日直行直帰で1日も出社しない週もあるのが意外でした。デスクで一日中パソコンに向かっているより、現場で機械をいじったり、お客様や協力会社と話したりするのが楽しいので、この仕事に向いていると思っています。

窪 島

営業は一人でお客様へ行って受注して、自分の中で仕事が完結する仕事だと思っていましたが、当社は関わる人が多くて驚きました。お客様と打ち合わせをしたら、まず設計部に設計を依頼して、施工部の担当者と現場を見に行きます。お客様からお問い合わせが来たらカスタマー部と一緒に対応するなど、チームとしての連携が必要です。一人より大きな力を発揮できることに、チームの良さを感じます。

落 合

私は合併する前の株式会社ウェルシィ時に入社したので、合併後に会社の規模や事業領域が大きく変わり、慣れるまでに時間がかかりました。水処理だけでも私が担当している地下水の飲料化から排水処理、超純水まであるし、分離精製や植物工場など水以外の事業も展開しています。事業の幅が広いと転職しなくても異動するだけで、いろいろな経験ができて面白そうです。

古 橋

会社の組織は頻繁に変わらないと思っていましたが、昨年からジョブローテーション制度が導入されたりさまざまな取り組みにより上長が2年間に6人も変わりました。良い方ばかりでもっと長く一緒に働きたかったけど、短い期間に多様な営業スタイルを学べたことは、自分にとって大きなプラスになっています。

三菱ケミカルアクア・ソリューションズの好きなところ

事業が社会貢献に繋がっている喜びと誇り

働きやすい環境がとても好きです。異業種からの転職なので、わからないことを営業部門やエンジニア部門に相談しに行くと、親身になってくれる面倒見のいい人が多い。他部署と交流する機会は少ないのですが、話すと人柄が良くて温かさを感じます。

落 合

地下水の飲料処理は、一般的に上水道よりも安いコストでお客様に水を提供できます。災害時のインフラとしても役立つので、仕事を通じて社会貢献できるのがいいところだと思います。

窪 島

私も落合さんと同じように、ライフラインを支える仕事をしていることが、やりがいや喜びに繋がっています。お客様から「災害時は本当に助かった」とか「水道料金下がったから、入れてよかった」と感謝されるので、とても励みになります。

堂 本

当社は水資源に関わる事業を展開していることから、自分の仕事に誇りを持っている人が多いと思います。多彩な人が働いていて、事業部ごとに少しずつカラーの違いがあるのも面白い。たとえばウェルシィ事業部はベンチャー系の会社だったので元気な雰囲気だし、分離精製事業部は海外向けに事業を展開していてお客様も社員も国際色豊かです。

古 橋

はい、インドやネパールなど外国籍の社員も一緒に働いています。私が良いと思うのはワークライフバランスが良く、子育てのしやすい環境が整っていることです。私と席を並べている5人の男性社員のうち3人が子育て中で、日々のお迎えや、子どもが急に熱を出した時には早退するなどフレックスを活用しています。家で子どもをお風呂に入れて寝かしつけてからメールの返事を送信するなど、男性が育児を分担できる環境が素敵だと思います。

忘れられないエピソード

トラブルへの真摯な対応で信頼関係を深める

窪 島

入社して間もない頃は経験値が少ないため、迅速な行動力でカバーしようとしていました。それを見た上司から「お客様は高額な設備を導入してくださるのだから、スピードだけでなく丁寧に真摯に向き合いなさい」と言われたことが、今も忘れられません。ある製薬会社のお客様と信頼関係を深めることができたのは、このアドバイスのおかげです。ミスやトラブルがあっても真摯に力を尽くせば、評価してもらえることを実感しました。

確かに、努力して得た評価は自信になりますね。私が忘れられないのは、一昨年の秋に担当した飲料工場のメンテナンス工事です。工事が終わり装置を立ち上げたところ、お客様の水質要求に到達しませんでした。上長や技術の担当者に問い合わせましたが、何度試してもうまくいきません。翌日になって、ようやく装置が正常に作動しました。大変な経験でしたが、水質についてお客様と話すうちに、大規模なメンテナンス工事の受注に繋がりました。

落 合

想定外の事態に直面すると、自分の力を試されているような気になります。私が初めて設計したプラントは、周辺の水質が良い地域にあったので必要最小限の設備で済む予定でした。ところが、実際に井戸を掘ったら水にマンガンが含まれていて、除去するには設備を追加しなければなりません。最小限の設備がやっと収まる狭い用地だったので、設計をやり直して無理やり設備を組み込みました。それからは、最も悪い水質を想定して設計するように心がけています。

古 橋

私は、いま取り組んでいる案件がキャリアのターニングポイントになると思っています。お客様が求める特殊な生成物のために、福岡にある当社の研究所に1週間滞在してデータを取り、お客様が工場で実験した結果が良好だったので、装置の見積提出まで進みました。お客様にとっても新しい試みなので、一緒に悩み、考え、作り上げていく共創の喜びを感じています。まだ途中なので気が抜けませんが、お客様と深い関係を築いた経験は、私にとって大きな財産になるはずです。

堂 本

みなさんのエピソードとは内容が異なりますが、私が注力しているテーマが部門間のコミュニケーション活性化です。私の入社以来、コロナ渦の影響もあり全社的なイベントはありませんでしたが、一昨年の秋から社内コミュニケーションを活性化させる企画の一環として、本社ではバーベキュー大会を開催しました。イベント運営は初めての経験であり不安でしたが、当日は豪華景品の当たる抽選会も好評で、大盛況のうちにイベントを終えることができました。今後もより多くの社員とご家族の方に楽しんでいただけるように、企画を練りたいと考えています。

社風や成長を支える制度

意欲と向上心に応える各種制度や学習ツール

窪 島

水という大切なインフラを支える事業を行っているので、社内外ともに目的を共有して協力し合う文化が根付いていると思います。

落 合

穏やかな人が多くて、気がねなく先輩や上司に相談できるのは助かりますね。意見や提案も受け止めてもらえます。

古 橋

事業部ごとにカラーがあるのも当社の特徴です。新人教育も統一されたマニュアルのようなものはなく、一人ひとりの個性に合わせて寄り添う感じです。

堂 本

当社は合併や事業移管を繰り返してきた歴史を持つため、多様性の豊かさが社風なのかもしれません。教育についても画一的な研修ではなく、OJTで育てていくのが基本なので、意欲と向上心を持っている人が成長しやすい環境といえるでしょう。

窪 島

三菱ケミカルグループ共通で導入している学習支援アプリを利用して、自分で好きな講座を選んで学べるのはいいと思います。

古 橋

私は職場が国際色豊かなので、アプリで外国語を習っています。入社したばかりの頃は、メールを書くのが苦手だったので、上司に申請して外部の文章力強化セミナーを受講しました。現在は古橋の書くメールが一番わかりやすいと上司に認められるまで上達しました。

社外の講習会やセミナーも希望すれば参加できるし、参考書や業界紙なども部内申請により購入してもらえる。私は仕事の余裕ができたら、資格取得に挑戦したいと思っています。

堂 本

会社が取得を奨励している所定資格については、取得時に奨励金を支給する資格奨励金制度があるので、ぜひ利用してください。

窪 島

制度面でいえば、福利厚生はかなり充実しています。私は社宅や家賃補助についても転職時にチェックしました。

落 合

私が独り暮らしできたのは家賃補助のおかげです。実家から通うと片道2時間近くかかってしまうので、とても助かっています。フレックスタイムやテレワークなど働き方の自由度も高いし、有休の取りやすさも働きやすさに繋がっています。

将来の目標について

それぞれの研鑽と成長が水の未来をつくる

古 橋

分析から装置の設計・導入、メンテナンスまで、お客様に説明して安心感を与えられるような営業を目指します。技術的にできること、できないことを自分自身で判断できるだけの知識と経験を兼ね備えるために努力します。

落 合

私は施工管理技士の資格を取得して、もっと会社に貢献できる人材になりたいと思っています。現場の実務経験が必要なので、少し時間はかかるかもしれません。でも、設計したプラントが動くのを見られる現場は楽しいので、頑張ります。

昨年、純水から超純水に担当が変わったばかりのため、もう少し経験を積みたいと考えています。今は定期メンテナンスが中心ですが、将来的には装置の導入を一から手がけてみたいですね。

窪 島

営業として先輩や上司に頼らないだけの知識とスキルを獲得したうえで、社内に向けても業務の見直しや改善を提案していきたい。それには、自分が扱っている商材だけでなく、社内の組織体制や業務プロセスについて、もっと理解を深める必要があります。

堂 本

当社は事業の拡大に対して人材が不足しがちなので、採用活動にも携わりたいと思います。業務を通じて、社内で私のことを知らない人がいないくらいの存在になることが目標です。もちろん、引き続き事業部間のコミュニケーション活性化に取り組んでいきますので、ここに集まってくださったみなさんもご協力お願いします。今日はありがとうございました。