PEOPLE 社員を知る
過去最大規模の建設現場で
貴重な経験を重ねていく。
入社のきっかけ
大学では水に含まれる有機物を分解する研究をしていたので、就職活動ではその知識を生かして働ける企業を探していました。凝集剤で排水処理を行う企業などを調べるうちに、全国各地に水処理施設を納めている三菱ケミカルアクア・ソリューションズに出会ったのです。水処理プロセスの提案から装置の設計、施工から運用・保守まで行う事業領域の幅広さに興味を持ちました。工学部出身なので、ものづくりに携わりたいと思い志望しました。
業務について
かつてない規模の建設現場で施工管理を担当
お客様の工場敷地内に水処理プラントをつくる建設工事の施工管理を担当しています。協力会社が資材を置く場所や作業エリアなどについて、各工程を管理しながら打ち合わせを重ねて、全体調整をすることが主な業務です。建設工事に携わっている人員は当社の社員が約20人、一次協力会社は5社、現場の作業員はピーク時には130人を超え、当社にとって過去最大規模の建設現場になっています。すでに工事は終盤にさしかかっていて、お客様からの細かい要望に対応しながら、一部の機器では試運転が始まっています。
仕事のやりがい
的確な調整で遅延を防ぎ、信頼関係を深める
現場では複数の工程が並行して進み、予定外の作業が追加になることもあります。工程全体の進捗状況を見ながら、今日作業はできない、できなければいつ作業を行うかを判断して、協力会社と共有する必要があります。作業員の方たちは作業を行うための事前準備があるので、今日がダメなら明日というわけにはいきません。1つの作業の遅れが、全体のスケジュールに影響することもあります。苦労して調整した結果、作業を効率よく進めることができた作業員から「おかげで予定より早く作業が終わりました。ありがとうございます。」という言葉を聞くと、うれしくなります。現場で施工管理する面白さは、図面に描かれている装置が組みあがって形になっていくのを見られることです。規模の大きな現場は見ていて楽しく、施工のプロセスも勉強になります。
成功・失敗、壁の乗り越え方
スピードを重視したはずが二度手間のもとに
1つ前の建設現場で施工管理していた時に、配管を図面の通りにすると、工場内の既設物にぶつかることがわかりました。配管のルート変更や、配管を支える部品の形状を変更するなど、急いで的確な指示を出さないと、工事が止まってしまいます。協力会社に判断を求められた私は、スピードを優先して上司に相談せずにその場で回答してしまいました。しかし、その判断は正しくなかったために準備した部品が作り直しになり、手間と時間を浪費してしまった。ムダな作業に時間をかけると、作業員の方の士気が下がるだけでなく、自身の発言の信用も落ちて信頼関係にも悪影響を及ぼします。それからは、たとえ自分の判断に自信があっても、関係者との報連相を怠らないように努めています。
これからの夢や目標
リアルな現場の経験を設計の強みにしたい
入社1年目はOJTで上司から業務について学び、2年目から施工管理者として現場を担当し、ここが3つ目の現場です。通常、エンジニアリング部の新人は、小規模な装置を設計する経験を積んでから現場に出るので、ややイレギュラーなキャリアといえるかもしれません。しかし、図面上で描かれた機器を見てもイメージするのは難しい。逆に、現場で実物を見て初めて想像できることは多々あります。現場で不具合や混乱を起こさないように、設計段階で対応すべき点もわかってきました。今後は現場で培ってきた経験を生かして、工事の根幹となる詳細設計を手がけたい。純水を製造する小さな装置から始めて、いつかこの現場のように大規模なプラントを設計できるようになりたいです。リアルな現場を経験していることが、エンジニアとしての大きな強みになると思っています。
1日のスケジュール
- 7:45
- 始業、各協力会社と朝礼。
- 8:00
- 工事開始。作業エリアにて施工管理。
- 10:00
- 各協力会社と作業内容、安全通路、注意事項を確認。
- 11:30
- 各元請け業者と作業内容、安全通路、注意事項を確認。
- 12:00
- 昼食。
- 13:00
- 工事再開。各作業エリアにて施工管理。
- 17:00
- 明日の動きや役割分担を確認。
- 18:00
- 退社。